この記事で学べる事
ダウ理論はダウ論理ではない
どのレベルの教材にも出てくるダウ理論。トレンドフォロー戦略を考える時に必要な条件です。
ダウ理論は知っている必要がありますが、知っているだけでは勝てません。
ダウ理論を推奨している場合の多くは、トレーダーではありません。実際に自分がポジションを持っていないトレーダーを指します。
ダウ理論は理論であって、法則性を説明をまとめた知識体系をさします。6つの基本原則などを元にした理論です。
ダウ理論は・・・ダウ論理(ろんり)でもないですし、ダウの法則でもない、ダウの原則でもありません。
『理論(りろん)=Theory(セオリー)』であって『論理(ろんり)=logic(ロジック)』ではありません。
理論をベースにして、筋道を立てて考えていく必要がある事を意味します。
言葉あそび感がでてしまうので、少し視線を変えて考えていきます。
ダウ理論の基本的な考え方としては、安値、高値を切り上げ、切り下げて行く事なので単純です。
ただ・・・高値・安値の取り方が、人によって違いますし、短期・中期・長期の概念も同様に違うでしょう。
同じ時間軸、同じ本数のチャートでトレンドラインを引いてもらったらどうなるでしょう?
各自違うトレンドラインを引くことにつながります。
結果として、高値・安値の概念が違う事を意味します。
実践になると、都度裁量をいれた判断がつきまとい、全く役に立ちません。裁量判断を入れる必要がある以上、どれだけの場数を踏んでいるのかによって、違う判断になります。
多くの場合が実践を経験していないので、チャートが決定された状態を見て、機能している部分を切り取る以外の方法がありません。
実践で使えるようにするためにはどうすればよいのかと言うと・・・
理論を、数値の裏付けのできる、誰もが共通認識できる『論理(ロジック)』に変換する作業が必要になります。
逆に言うと、『論理(ろんり)』の上に成立しているのが『理論(りろん)』です。
ロジックに変換する作業がトレーダーの仕事になるのですが、多くの場合は、論理をなぞって、機能する部分を切り取ってしまっています。
1つの事でなんでも通用するのであれば、何も考える必要が無いので、非常に簡単です。
多くの場合が細かい分部をすっ飛ばして、その部分だけに焦点を合わせて、典型的なパターンで処理をしようとするので、間違いが起こります。
機械的に当てはめて、判断するだけで勝てるほど単純ではありません。
トレンドラインの引き方を変えてしまえば、なんとでもなってしまうので、明確な定義をせずに裁量満載で、実践から離れて良否判定をするような場面でしか使えません。
更に、にマルチタイムの概念を取り入れて複雑にしている場面を多く見ます。
実践では、チャートの右端で判断するので、誰にも分からないで、後付け講釈をするためには必要です。
実践で勝つことよりも、複雑にした方が、負けトレードを勝ちトレードに偽装することが出来るので、都合が良いのでしょう。
ダウ理論は後付けで説明するには、非常に便利なので、知識が不足している初心者相手に説明するために使われます。
後付けで説明する事に全く意味はありませんが、多く初心者は、後付けでも説明が出来ない状態なので、どうしようもありません。
裁量判断が必要な以上、総合的な判断が必要になり、複数の構成要素を多角的に見て、それぞれの要素を取捨選択したり、優先順位を決定する必要があります。
ロジックにする以上、複数のシナリオを想定して、シナリオ毎に、どのような対応をするのかを考える必要があります。
あらかじめシナリオを複数準備していなければ、行き当たりばったりの判断になり、一貫性のあるトレードになりません。
ダウ理論において、高値・安値が更新されるとは何を意味するのか
なのですが、これを実践に当てはめて考えて行きます。
ロジックにするためには、定義が必要になります。
ダウ理論を持ち出せば、『明確な転換シグナルが出るまで継続する』のですから、
このようなロジックになりがちです。
人間が判断するのであれば、裁量を含めて考えるので、簡単ですが、実践では使えません。
安値をサポートした定義が必要です。1pipsなのか、3pipsなのか。この程度であれば、誤差範囲のような気がします。
5pipsや10pipsで転換したと判断して良いのか?
この場合でも、転換したと見せかけて継続の場合もありますし、転換している場合も見てきました。
20pipsや30pipsであれば良いのかと言えば・・・それも正しいとは言えません。
トレンドが継続していると見せかけて、トレンド転換した場面も多いですし、逆に転換したと見せかけて、大きく戻してトレンド継続している場面も頻発します。
要するに、基本的なチャートパターンにならない場面も多いですし、基本通りになったとしてもチャートが確定してからしかわかりません。
定義をどこに取るのかによって、優位性にばらつきが生じてしまいます。都度裁量をいれることになるので、データとしては、母集団の異なるそれぞれが単独のデータになるので、優位性があるのかどうかも含めてわからない状態になります。
曖昧に判断することが出来るので、ダウ理論は重宝されています。
ダウ理論からロジックに変換するために定義する
もっと基本的な部分から言えば、いくつポジションを取るのか・・・この部分から定義が必要になります。
『シグナルが出たら、ポジションを取る』このように定義してしまうと、無限にポジションを取ってしまいます。人間には当然の判断がプログラムは判断が出来ません。
ポジションを数を定義したら、次は『逆のシグナルが出た場合にはどのようにするか』
これも定義が必要です。決済するのか、逆ポジションを取るのか・・・などなど。
同様に、トレンド継続・転換の定義も必要です。
結局のところ・・・
上昇トレンドの定義として、安値が更新されないのであれば、上昇トレンドになるのですが、トレンドの継続と見せかけて転換点になる事は非常に多くの場面で目にする事が出来ます。
多くの場合には、エントリーもイグジットも明確に定義しないままトレードをしています。
定義が明確でないと検証作業もできないので、優位性があるのかどうかもわからないのだと思います。
ひどいものになると、優位性と再現性が『ごちゃ混ぜ』で何を言っているのかわからないような教材もあります。
『時間足が確定してからエントリーします』
これは、確定してからエントリーすれば、優位性があるような理論が展開されているのですが、まったく理解不能です。
我々が時間足が確定してから、エントリーするのは、優位性があるからではなく、それでないと検証作業が出来ないので、そのようにしているだけです。
仮に、足が確定する前にエントリーしてしまうと、仮想データを使う事になるので、検証結果との乖離が発生してしまうので、そのようにしています。
ですから、時間足が確定する前が有利なのかの検証が出来ないので、どちらが有利なのかは・・・わかりません。
あくまでも優位性ではなく、再現性の問題で、時間足が確定してからエントリーしているに過ぎません。
ダウ理論とマルチタイムフレームの関係性とは
pipsで考えると全く役に立たないのがダウ理論の基本条件です。
では・・・時間足で判断した場合にはどうなるでしょう。
マルチタイムフレームの概念を持ち込む事が多いのですが、判断材料の1つには間違いないのですが、ざっくり見る程度にしかなりません。初期段階では正しい判断が出来るとは思えないので、不要だと思います。
安値高値云々から始まり、複数時間足を見る事は一見すると理に適っているようですが、トレードを複雑にするだけでデメリットしかありません。
下位足から上位足までのトレンドが一致していれば、エントリーすれば安心感はありますが、遅すぎるエントリーにつながります。
一致しない場合が多いので、矛盾が生じるので迷いばかりが多くなります。
個々のトレードの勝敗に左右される事が多くなり、裁量トレード満載のトレードに行きつき、一貫性のあるトレードからどんどん離れて行きます。
迷いながらエントリーとイグジットを繰り返し、『結果に共通点が見当たらない』このような結論になってしまいます。
トレードの初期段階で現れる症状で、
などなど
例を上げればキリがありませんが、テクニカルの間違った概念や勘違いをもってしまいます。
上位足を参考にすることは、チャートの左側部分が多くみられることを意味しますが、どんなにトレンドが続いていたとしても、5分後、10分後に転換点を迎えることは普通にあります。
15分足でトレードしている場合には、1分足は全く見ませんし、5分足で陽線が確定したとしても、10分経たないと意味の無い条件なので、同様に無意味です。
15分足でトレードしているトレーダから見れば、利確のシグナルが出た場面であっても、1時間足でトレードしている場合には、『ようやくシグナルが出た』こんな場面も当然のようにあります。
軸にしている時間足で判断する場合には、下位足で下値を支持したと判断するには、根拠にならないと考えるのが普通です。
ローソク足の状態を判断基準にする場合も同様です。転換点の可能性がありますが、転換したかどうかの判断材料にはなりません。
軸にしている時間足で判断に迷う状態で、他の時間足を見るのは、意味がありません。特に、初期段階では正しい判断が出来るとは思えないので、不要です。
安値高値云々から始まり、複数時間足を見る事は一見すると理に適っているようですが、トレードを複雑にするだけでデメリットしかありません。
難解になるので、瞬時の判断も出来なくなります。
一貫性のあるトレードをすることが、勝つために必要な条件なので、軸足以外の情報は必要ないことがわかると思います。
最終的には、軸になる時間足でトレードするところに行き着く・・・これが答えになります。
安値が更新されないのであれば、上昇トレンドになるのがダウ理論なので、
こんな状況になります。
勝てる場面では、ルールに優位性があるかも知れないし、たまたま機能しているのかもわからない。
負ける場面では、ルールに優位性が無いかも知れないし、たまたま機能しない期間なのかも分からない。
ルールそのものが機能しているのに、機能しない期間に『ハマってしまう』事は避けられないので、運が悪いだけですが、結果だけを見てルールを変えてしまうと・・・何をしているのか分からなくなります。
一貫性のあるルールでトレードして、ある値に収束していくことで優位性を判断する以外の方法はありません。
結局の所、多角的は判断が必要になり、必要な情報を取捨選択していかなければならないと分かります。
ダウ理論を理解出来れば、どのような場面でも勝てるようなイメージ先行型の教材が目に付くのですが・・・『知って損は無い』その程度でしかありません。
そのような教材を否定しいるのではなく、裁量の余地があり過ぎるので、一貫性のあるトレードからは距離のある理論であると理解すれば良いと思います。
ダウ理論が、高値・安値の序列だけと理解しているようでは、勝てないし使えない理論だと理解すれば良いでしょう。
理論ではなく、論理に変換する必要があり、明確な定義があって、『機能するのか』『優位性があるのか』を考えることが出来るようになります。
ダウ理論を正しく学ぶためには、エリオット波動やフィボナッチ理論が必要になる
本質を理解するためには、エリオット波動を平行して学習する事で感覚的な部分を身に付けて行くのが効率的だと思います。
エリオット波動理論は、ダウ理論の進化版の位置づけになります。
ざっくり言ってしまえば、値動きの波の見方の違いなので、分かり易い分部だけを参考にすると、同じような結論になってしまいますが、感覚的な部分は参考に出来ると思います。
エリオット波動とダウ理論には面白い傾向があります。
ダウ理論は・・・肯定派が多いのに対して、エリオット波動は否定派が多いという・・・笑えない逆転現象が起こる不思議な状態になっています。
どちらの理論にも共通するのは、『後になって冷静になって考えると・・・○○だった』と言う後付け講釈になりがちと言う部分が共通しています。
ダウ理論で判断すると、難解になりそうな部分が、波動で判断する意識が働くので、『ダマシ』の感覚がイメージできると思います。
時間軸の1つを分解した時に、注視して見ると戻りの完了を意識する習慣が付くので、仕掛けるポイントの判断材料になるのでは無いかと考えています。
1つの使い方として理解するのではあれば、一般的に言われているような否定派多数の状況にはならないと思います。
トレードの基本になるのですが、どの部分を参考にして、どの部分を排除して考えるのかが重要で、理論の本質を理解して、取捨選択をしていくのが考え方の基本になると考えています。
これを補完する理論として、フィボナッチ理論を合わせる事を推奨される事が多いのですが、それも眉唾モノで、実践では役に立たないと考えた方が良いでしょう。
理論の本質が理解出来れば、使える部分と使えない部分の判断が出来るはずなので、盲目的に○○理論を鵜呑みにする事は無いと思います。
本質が理解出来ないとなると、使えない部分も含めて考えてしまうので、『単純に使えない・・・』こんな結論に行きつくのだと思います。
ダウ理論だけでは勝てない
どうして裁量判断を多く入れてしまうのでしょう・・・
単純に言ってしまえば、経験不足、知識不足が原因です。目先のトレードに固執してしまい、視野が狭いからに他なりません。
一定のルールでトレードすれば、機能する期間、機能しない期間はあります。
1回のトレードの勝ち負けを気にする必要がありますから、完璧なトレードを目指す必要が出てきてしまいます。
軸になる時間足のみならず、上位足や下位足の動きまでまんべんなく見る事になり、ダマシに合わないように・・・そして負けトレードを極端に避けようとします。
『負け=失敗』と考えてしまえば、その原因を次に生かすような方向で、考えを巡らせてしまいます。
例えば・・・
このようなが正解である場合もあります。
一方で、
このような場合もあります。
ルールに優位性があったとしても、機能しない期間はあります。当然のように、ルール自体に問題がある場合もあります。
結局の所、それぞれのトレードの勝敗に意味はありません。無意味な結果ですが、意味の無い結果を集めると一種の確率計算の可能性が生まれます。
これが確率であり、トータルで考えた時に、『総利益>総損失』になれば良いだけです。
ここで重要な概念が、最低試行回数の概念です。
勝率50%であれば、一定のルールで384回のトレード結果が必要になる事を意味します。
一定のルールでトレードをしない場合には、
同じようなチャートパターンが出たとしても、直近のトレードの勝敗によって同じようなエントリー、イグジットが出来なくなるので、再現性が非常に低くなります。
同じようなチャートパターンが出現したとしても、同じ結果になるとは限りません。同じような結果になる場合もありますし、逆の結果になる場合もあります。
それぞれのトレードの結果は独立しているので、結果に相関関係はありません。
2連敗どころか、確率計算からかけ離れた、10連敗をする可能性すらあります。
この場合においても、ルールが間違っているとは限りません。『機能しない期間だった』可能性があります。
結局の所、トレード結果を元に、検証してみないと分かりません。裁量を入れると、検証が出来ないので、いつまでも目先の結果に固執する必要が出てきてしまいます。
検証も出来ない、改善も出来ない・・・そして退場になります。
トレードの基本を覚えていますか?
痛い経験をして、基本の重要性に気付く事になります。多くの場合は気づかずに、何が悪いのか分からないまま・・・退場です。
環境認識能力を上げたとしても未来のチャートは見えるようになりません。どこの誰であっても正確に未来を予測する事は不可能なのですから、環境認識能力を上げようとする事自体が無意味なのです。
ダウ理論に裁量を入れずにトレードするには、インジケータで判断する
ダウ理論は、場面によってラインの引き方が都度違うようでは、一貫性のあるトレードが出来ません。
これを解決する為には、機械的に判定していく必要があります。その為にはどうするのかと言うと、インジケータで判断していく必要があります。
優位性があるかどうかの判断ではなく、一貫性のあるトレードをするために必要な条件です。
裁量を入れる事が無いので、安定した判断が可能になります。
それこそ裁量を入れてしまうと、同じチャートが目の前にあったとしても、状況によってトレンドラインの引き方が違ってきます。
自分が判断したとしても、同じにならない可能性すらあります。
このような状態では再現性が落ちるので、一貫性のあるトレードをする事が出来ません。
パラメータの設定を変えない限りは、誰でも、いつでも、同じ認識になります。高値、安値、トレンドライン、転換点、必要な要素は全く同じ判断になります。
設定した瞬間に、ラインが描写されるで、データの本数が10万本でも20万本でも一定のルールで機械的に引く事が出来ます。
インジケータの特性上リペイントするので、シグナルを出すには不向きですが、戦略を考える上では、重要な要素になります。
どの時間足で適用するのかによって、意識するポイントは違ってきますが、その部分においては他のインジケータと同じ条件なのでデメリットにはならないでしょう。
ベースになる部分が固定されれば、都度ルールがブレてしまうような事はありません。
フィルターをどうするか、トレードのタイミングはどうするのかを含めて、戦略を立てる事が出来ます。
初心者向けに、トレードの良し悪しをしているサイトが散見されますが、
このような事が平然とされているのを見ると・・・『あ~トレードしてないんだなぁ』『あ~裁量入れちゃってるなぁ』と思うようになれば一歩前進になると思います。
単純なパラメータなので扱い安いでしょう。Depthの設定値を変化させて検証している場面も見かけますが、デフォルトの設定で良いと思います。
勝てるかどうかの問題ではなく、一定の条件でトレードをしてデータから優位性の有無を検証するために必要な作業です。エントリーとイグジットの値を変化させて傾向知るだけで良いと思います。
一貫したトレードをする事が最優先課題なので、設定値の最適化は時間の無駄遣いです。
複数時間足が一致する条件って分かりますか?一方的に強烈な勢いで進む相場しかありません。基本的にはトレンドフォロー戦略であっても上下に上振れ下振れをするのが基本です。それを無視して一気に一方的に進む相場ですから、普段の状況ではありえない状況の時です。
出遅れ感満載で、ここで買うのですか?そろそろ反転しませんか?と疑心暗鬼になってしまうような相場です。
全てが一致するような場合は、恐怖を感じるような一方的な場合にしか現れません。下降トレンドでも上昇トレンドでも同じなのですが、明らかに直近をブレイクしていくような状態の時にしかありません。
そのような時には恐怖を感じながらのエントリーになる場合が多く、多くの場合はそろそろ反転するのでは無いのかと疑心暗鬼になって手が出せないような状態の時です。
ボラティリティが大きいですから、一瞬で戻る時に一気に逆方向に持っていかれたり、それを打ち消すような更に大きな力でトレンド方向にもっていかれます。
まともな神経の人がトレード出来るような状態では無い場合がほとんどです。
『押し目待ちに押し目なし』このような状態でのエントリーになります。実際には、損切りが出来ないので、エントリーを見送る事になるでしょう。
時間足が確定してから、チャートを見れば、非常に簡単に勝てるように感じますが、理屈通りに判断できるようになるには、経験が必要です。
このようなインジケータは多く作成されていますが、イメージ先行でしかなく、部分的に切り取ったチャートが表示されているばかりだと思います。
どこでエントリーするのかが焦点になり、それ以外の部分が考慮されないので使えません。










