検証作業の重要性


稼げる稼げないは紙一重

実際にトレードする際には勝てるロジックで勝負したいと思うのは誰しも同じだと思います。昨今は情報を得ようとすれば沢山のロジックを目の当たりにする事が可能です。

色々な書籍を読んでみたり、Webサイトを見る事が出来ます。

某掲示板でブレイクアウトについて賛成派、反対派が持論を展開していたのでそれについて考えてみたいと思います。

単純でありながらパワーのあるロジックです。しかしながら同じ手法を使っても稼げる人と稼げない人がいるのは何故なのでしょう。

簡単に言ってしまえば、

  • 賛成派は大きく取れる
  • 反対派は勝率が低い、取引回数が少ない

このような感じでした。直近高値を超えたらポジションを取るだけですから、誰でも出来そうです。どこにサポートラインを引くかで差は出ますが、ロジックとしては単純です。

反対派が優勢で、簡単に勝てるロジックなんかは見つからない。地道な検証作業をしぬほど繰り返さなければダメなんだ。。。インジケータを組み合わせて大変な作業なんだぞ。。。と

その部分だけを切り取れば正解のようにも聞こえまます。

 

一方で利益を上げている人もいるのです。ダメだと否定したロジックで稼いでいる事実があるのです。この差はどこから来るのでしょう。

私の考えとしては、『ブレイクアウトが稼げないのでは無く、その人が稼げない』のでは無いかと考えています。

『高値を超えたからエントリー』と言う単純な目に見える部分だけを実践してしまっているのが原因だと思います。

どうしてブレイクしたのかと言う根拠と言うか理論の部分が抜けてしまっています。
どうしてブレイクした時に大きく動くのかが分かっていれば勝てると思います。

チャートパターンだけでは無いのです。大きく動く時だけにエントリーすれば間違いなく勝てます。

ブレイクするのはどんな時

トレーダーとして稼ぐ為の条件としては大きく値動きが無ければなりません。分かり易く言えば変動率が大きくなければいけません。レートの変動差によって利益を出すのがトレーダーです。

そもそも上昇トレンドになる時ってどんな時でしょう。売りたい人よりも買いたい人の方が多い時に上昇していきます。

 

一気に上げて行く場合には

  • これ以上高くても買いたい
  • これ以上高くなったら困る

この条件が揃うと、ゆるやかな上昇では無く一気に上昇していく事になります。

重要にも関わらずあまり伝えられていません。どこにサポートラインを引くのかと言う事は細かく説明しますが、どう言う場合に急上昇しているのかを説明している場面が少なすぎます。

チャートパターンを見るのではなく、市場参加者の注目度が高い時にトレードをしなければなりません。

上昇する時だけでなく、下降する時も同様です。

注目が集まれば資金が集まってきて売買が盛んになります。売買が盛んになるということは、変動率が高くなる事を意味します。

これが節目を超えるような場合に一気に上昇したり、下降したりします。

変化率が大きくなるとスプレッドが開いたり、スリップページが大きくなってしまって買いたい値段で売買が出来なくなったりしてしまうのでとにかく急いでポジションを取る必要が出てきます。

売りたい人がいる間に買いたいですし、売って良いと思っている人がいる間に買い戻したいですから、一気に価格が動く状況になってしまいます。

結論になりますが、出来高の変化率をフィルターにする必要があります。

レンジ相場を抜けても出来高が少なくては上昇パワーが足りなくて、売り方に押し戻れされてしまいます。

それに加えてパターンが見分けやすくなるとも言えます。

出来高が大きくなると資金の大きいファンドが参加しやすくなります。我々からは想像できないような大きな資金を運用しますから、トレンドの方向性が形成されやすくなります。

このような状況になるとトレンドの流れが読みやすくなり、規則性が見えやすくなります。

 

検証作業をしていると勝ちトレードの時と負けトレードの時のチャートパターンを検証する必要がありますから、深く検証している場合にはこの規則性に気が付いている事と思います。

書籍やWEBサイトでは、サポートラインの引き方については細かく説明してくれますが、元になってる理論や根拠は説明してれませんから、鵜呑みにしてトレードに参加すると痛い目に合うと考えています。

自分の手を動かして、検証する必要があります。出来高は非常に重要ですので、チェックしておきたいインジケータだと思います。