売買ルールの精度を上げる



ポジションを持つとルールが守れなくなる

ポジションを持つと当たり前の事ですが価格が動きます。上がるかもしれないし、下がるかもしれません。ここでは買いポジションを持っていたと仮定していきます。30pipsで利食い、損切りも同じく30pipsのルールだとします。

「この勢いなら50pips以上、騰がりそうだな」と想定通りに動く嬉しい場面に遭遇したりします。しかし、売買ルールでは30pipsでの利食いのルールですからイグジットしなくてはなりません。どうしますか?

この場合には問答無用でイグジットする事になります。その後想定通りに暴騰しても気にしないように心がけます。次も同じように想定通りに上がってしまいました。どうしますか?当然のようにイグジットします。これが繰り返されると売買ルールが守れなくなってきます。

嬉しい誤算ばかりでなく逆のパターンもあります。もう少し待てば買値まで戻るのでは無いかと思える場面にも遭遇します。ルールに従うと損切りになってしまう。しかしここでも問答無用でイグジットしなければなりません。利食いをする場合には惜しい気持ちをなんとか抑える事は出来ますが、損切りの場合はかなり葛藤しなければなりません。

これが売買ルールを守る事の難しさになります。結果的に買値まで戻る事の方が多かったりするからです。結果が分からない状態でルールを守る事ほど辛い事はありません。

ルールを守らない方が結果として良くなる事もあります。ただしこれは直近の結果だけで、ルールが守れなければ、結局トータルでの期待値はほぼ下がります

今回覚えておいて欲しいのは、「目先の利益」よりももっと大切なことがあるということです。それは、「作ったルールを、一定期間守る」ということです。これを厳密に守らなければいけません。

売買ルール以外のことは一切しない事にします。売買ルールを守った場合の結果が悪くなってもです。何故ルール以外のことをしてはいけないのか?それは、ルールを守ると、何を改善すれば成績が向上するのか分かるからです。

ルールが不安定だと、何をどう改善しなければよいのかが分からなくなってしまいます。ルールを守れば、期待値を高くするためのルール修正が可能になります。

今回のルールでは利食い30pips損切り30pipsでした。実際やってみて売買の記録を検証したら、「50pipsで利益確定した方が期待値があがりそうだな」となった場合には売買ルールを修正すれば良いのです。後から修正というのがポイントで、採用したルールは必ず守る必要があります。そして後で改善点を見直しして次回からは改善したルールで相場に向かいます。
新しいルール・より良いルールを作るためには古いルールが必要です。改善の余地があるルールが存在するからこそ、より良いものを作ることができるのです。

ルールを見直す事が出来れば次回の運用からは全ての結果が変わってきますし、同じルールを採用している訳ですから、結果の予想も安定した物になります。1トレードごとに利益が出たか損したかといったような事は、継続的に利益を出すためには、データの価値としてはかなり低いと言えます。

目先の利益よりも、決めた売買ルールを一貫して守る事が最も重要な事になります。一貫したエントリーと、一貫したイグジットでルールをひたすら守ります。1度作ったからと言ってそこで終わりではありません。検証作業をして実践。これの繰り返しによって期待値を高めていきます。

退屈で地道な作業になりまが、より精度の高い売買ルールを持って相場に挑戦出来るように頑張っていきましょう。