負けパターンから学ぶ


 

負けパターンから学ぶ

多くのトレーダーが同じようなポイントで迷ってしまうのでは無いでしょうか。何の知識や技術も無いまま、口座を開いていきなり大きなポジションでトレードを始めてしまうのは論外として、知識を断片的に学習してトレードを始めてしまうと戸惑う事が多々あると思います。

例えば、錦織圭モデルのラケットを買っていきなりトッププレーヤーになれない事はすぐに理解出来ると思いますが、トレードになるとベテラントレーダーと同じ土俵で勝負にいってしまう事が往々にしてあると思います。

何か判断の基準が欲しいと思いトレードの勉強をして相場に臨んでも「学習したようなチャートと同じようにならない」と戸惑ってしまう事でしょう。理由は簡単で分かり辛いチャートでは説明がしにくいから教科書のような典型的なチャートを持ってくるからだと思います。同じチャートを見ても利益を出せる人とそうでない人が出てきてしまいます。

努力しているのにも関わらずいまいち思ったような結果が得られていないと思うのならば、それはまだ勝ちトレーダーの条件が不足しているのだと思います。特に逆行した時のシナリオが出来ていないのが第一の原因と言えます。全てのトレードが利益につながるとは限りませんから、イグジットする場合には利食いの場合と損切りの場合の両方のシナリオの準備が必要です。

「知識」と「実践経験」の掛け算が利益を出す必須条件になります。どちらが欠けても勝ちトレーダーにはなれません。トレードで生計を立てている人とも互角の勝負をしていかなければならないですから、利益を出せるレベルの知識、実践経験どちらも不十分です。ポジションを取る前に勝ちトレーダーに相応しい時間をトレードに投資したのかを鑑みる必要があるでしょう。準備不足の状態で勝ちトレーダーにはなれない事は分かると思います。

何も分からずにトレードを始めてしまい、損する必要の無い金額まで損して退場をしていく人が非常に多いと言われています。損する事も勉強だとの主張も一理ありますが、必要以上の損失は勿体無いです。日本の投資家教育は、欧米から数十年遅れているとも言われているのですから、我々が考えている以上に知識を得る必要があります。トレードで生計を立ててる人同等かそれ以上の時間の投資が必須でしょう。

時間の投資は必要ですが、勝つ為の知識を探し回る事に時間を投資する事は無駄な投資になりがちです。我々が得られるレベルの情報は既にプロレベルの人達は知っています。誰でも知っている情報では勝負出来ません

勝ちトレードから学ぶ事は出来ない

他人の失敗や成功は読み物として利用する事は可能ですが、『学ぶ』と視点に立つと役に立つ事は少ないと言えます。成功体験も積み重ねて行く事はモチベーションの維持をすると言う意味では効果がありますが、意外と学べてはいません。

失敗が多くの学びを提供してくれます。

トレードでの失敗と言えば、負けトレードのイメージが強いと思いますが、本当の失敗はそうではありません。失敗と認めずに含み損を抱えてしまう事です。損失が確定しなければ、負けでは無いと勘違いしてしまうのでしょう。

含み損は損失の先延ばしにしているだけの行為で最も避けなければならない行動です。損失を確定しなければ、失敗だと認める必要がありませんから、失敗の経験をする事が出来ていません。

人は成功と失敗の経験を沢山積む事で成長していく事は経験則から分かっている事だと思います。しかし、トレードになると極端に失敗を恐れてしまいます。

無意識に人は楽な方向に進む傾向があるので意識をする必要があります。これが非常に重要な事です。学ぶ機会を失ってしまう事は、成長をする事を放棄した事と同義なので、その後も同じ行動をとってしまいます。

FXと言うゲームは放置すると損失を先延ばしにすると利益に変わってしまう事を多々経験する事が非常に多いですから、学びを経験せずに致命傷を負ってしまっている事が多いと言えます。そして負けトレーダの多くが、同じ行動をしています。

逆行した時に正しい行動を取る事が、勝ちトレーダーになる為に必要最低限の知識になります。次のトレードに生かす行動が勝ちトレーダーへの第一歩でしょう。