この記事で学べる事
デモトレードでは勝てるけれどもリアルトレードでは勝てないの嘘
一般的に『デモトレードでは勝てるけれどもリアルトレードでは勝てない』と言う事が言われています。そして多くの人が共感しているようです。
原因は要約するとメンタル的要因であると結論です。そして多くの場合はデモトレードは練習なので得られる事は何も無い、不要であり時間のムダと言う結論になる事が多いようです。
結論はメンタルが原因なので、デモトレードは無意味。少額からリアルトレードをすべき。『少額でトレード出来る業者はコチラ。。。』と口座開設のリンクが置いてある状態になっています。
リアルトレードになると負ける原因を知りたかったはずなのに、少額トレードを出来る業者を教えてくれます。
自分がデモトレードを経験せずにリアルトレードした結果で勝てるようになったのであれば、いきなりリアルトレードを薦めるのでは分かります。そうで無い場合は無責任極まりないと思います。『トレードは自己責任が原則なのは常識です』と開き直るようでは付ける薬がありません。
そもそも「自己責任」のしっかりした人は、我々のようなサイトを見る必要も無いでしょう。
初心者と言えども越えなければいけない壁はありますし、最低レベルの知識やスキルがなければ負けトレーダーになるのは容易に想像できます。精神論でなんとかなる物でもありません。
少額でトレードした場合にはメンタルが起因の壁にぶち当たらないと考えている事には無理があります。
『少額トレードでは勝てるのですが、ロットが大きくなると勝てません。どうしてでしょうか?』と質問が出てきた場合にはどうするつもりですか?いきなりリアルトレードをしても同じような疑問が出てきた場合にはどう対処するのでしょう。
また『メンタルの問題です。少額でのトレードはメンタルに負荷がかからないので高額でのトレードをお勧めします。その時に使う業者はコチラ。。。』とまた口座開設のリンクを置くのでしょう。
メンタルが重要ではあるのですが、スキルと資金管理が出来る上でのメンタルです。メンタルの理解を間違えています。
デモトレードの位置づけ
デモトレードはトレードの経験の無い人が、『どんなものだろう?』とお試しでトレードに足を踏み入れるように設定されている一面はあります。
業者毎にプラットフォームが違うので使い勝手の差はありますが、どの業者も一流のなので、操作が困難という事はありません。基本的に操作は同じなので、使っていれば慣れてしまいます。一般的なテクニカル指標は網羅されていまし、どこの業者が勝ちやすいとかはありません。
入門書レベルの本を一冊読んでいれば注文方法や基本的な仕組みを理解していれば問題無いと考えています。
約定率の問題で有利、不利はありますが、これはデモ口座では知る事が出来ないので、その意味では意味が無いのかも知れません。仮に負けても実際の損失は無いからいい加減にトレードをしている場合も同様に時間のムダでしょう。
トレード教材から得た知識の優位性であったり、自分で組み立てたロジックの優位性を確認する事が、デモ口座の存在理由だと考えています。 エントリー、イグジットの判断になる条件を持たない場合には意味は無いと考えた方が良いでしょう。あくまでも確認作業をする事がデモトレードの本質です。
多くのトレーダーがトレード教材で勉強していると思うのですが、動くチャートとのギャップに戸惑う事から始まるのでは無いでしょうか?
少なくとも自分は戸惑いました。
そして、教科書通りのチャートにならない事が多い事に衝撃を受けます。多くのトレード教材は説明がしやすいように基本的なチャートであったり、分かり易いチャートの引用になるのが原因ですが、違いすぎます。
デモトレードで勝てない場合では、リアルトレードでも勝てない可能性が高い事は多くのトレーダーが理解していると思います。リアルで大きな損失を出して退場して後悔したり、何も知識やスキルの無い状態ではダメだと分かって改めて勉強を始めるような事が無いようにすべきでしょう。
しかしながら、実際にデモトレードで勝ててもリアルトレードで負けている人がいるのは事実なので少し深堀していきます。
最低試行回数の概念が必要になる
まずデモトレードで勝てたと判断した事が問題だと考えています。
トレードは確率のゲームですから、自分のトレードの勝率が分からない事にはどの程度のトレード回数をこなせば、有効性のあるデータなのかという事が分かりません。ただし、確率論をそのまま適用してしまうと一般的な解析は難しくなってしまうので、そこまでの回数は必要と無いとは考えてはいます。
例えば、10~20回程度のトレードで勝ったと判断した場合にはデータとしては不十分です。確率で考えた場合にはデータが収束する必要があるからです。
仮に勝てる売買ルールを持っていたとしても、10回程度しかトレード出来ないとなった場合にはトレードを見送る必要があるという意味です。運良く勝てる事もありますが、運悪く負けてしまう事もあります。要するに運の要素が強くデータ通りの結果になりません。最低試行回数をクリアした場合に初めてデータとしての意味を持ちます。
サイコロを振った場合の確率は1/6の確率であると分かっている訳ですが、10回程度の試行回数では正しい確率に収束しない事を意味します。
勝てたと判断して、リアルトレードに移行した訳ですけれども、そのままデモトレードを続けていた場合にはそのまま、破綻した可能性もある訳です。多くの場合はこの状態だと考えています。
要するにリアルトレードに移行したから負けたのでは無くて、収束していない不十分なデータのままデモトレードを打ち切った事が原因という事です。
勝てる売買ルールを持って、必要な思考回数を実行したにも関わらず、勝てない方が不思議です。
勝てたと錯覚してしまうレバレッジの功罪
そもそも論になるのですが、FXは値幅を取るゲームです。当たり前の事ですが、これを理解してないトレーダーが多いように思います。
例えば1万通貨でトレードをした場合100pipsの損失が出た場合1万円の損失になります。この場合には次にどうしますか?
値幅を取るゲームなので100pipsを取り返しに行く必要があるのですが、1万円を取り返すようなトレードをしてしまう場合は負けトレーダーへの一歩を踏み出した事になります。
10倍のロットでトレードして、10pipsを取って、取り返したと判断してしまう場合です。金額ベースは損失をカバー出来ているので勘違いしてしまいます。値幅で考えた場合には、▲90pipsです。実際には取り返せていないのですが、多くの場合はこのようなトレードをしていると考えています。

10pipsを取りに行く場合は難易度が格段に下がるので、その傾向はあります。実効レバレッジの考え方を理解していない場合はなおさらです。
難易度が一気に下がるので、一度レバレッジを上げて少ない値幅で利益を取る事を覚えた場合にはもう後戻りする事が難しくなります。
多くの場合には、次に同じ局面が現れた時に破綻してしまいます。ロットを大きくして100pipsの損失になった場合には取り返す事が出来なくなってしまいます。最初から比較すると100倍のロットで勝負する必要があるからです。
100pipsを取る場合にはトレンドを把握しなければなりませんし、ボラティリティも必要になります。チャートを見て判断することになるのですが、短期足でチャートを見ている場合には難しい値幅です。
トレードの武勇伝を聞いて、5000pips勝ったのかと思ったら、取った値幅が50pipsで100倍のロットでトレードしているような場合もリスクがあります。実力的には50pipsを取る値幅しか無いにも関わらず金額ベースで見ると敏腕トレーダーレベルです。デモトレードでの取引の多くが金額ベースの話ばかりで、値幅で評価している事が少ないので、その時点で結論は見えていると思っています。
これがデモトレードで勝ったのに。。。と錯覚していると考えています。
ナンピンをして実効レバレッジを上げている場合も同様と言えます。デモトレードでは運用額が大きく設定されているので、無限ナンピン容易に出来ます。しかし実際のトレードは金額の制約があり、トレードの条件が違ってしまうので参考にならないトレードになってしまいます。
ナンピンをしてしまうと言う事は、損切りが出来ないと同義なので、基本的な知識が不足している状態だと考えられます。基本はエントリーをすると同時に損切り設定をするのが常識です。損切り設定が出来ないと安心出来ないのでマーケットが気になって仕方ないでしょう。
100pipsを取れるスキルが無い場合には、100pipsの損切りを設定してはいけません。
リアルトレードであれば、スリップページや約定拒否などの約定率に差があるので、全く同じ損益にならないですが、無視出来る程度の差でしか無いので、デモトレードでは勝てるけれどもリアルトレードでは勝てないとはならないとはなりません。
デモトレードで勝てれば、リアルトレードでも勝てます。
これらは間違ったデモトレードの使い方なので問題外ですが、実効レバレッジを理解して正しいトレードをしている場合にはどう考えれば良いのかを考えて行きます。
デモトレードで勝てない原因は再現性が低い事が原因
1つの質問です。デモトレードで過去に勝ちトレードとなった時と同じチャートパターンが出現した場合にはどうなりますか?
同じ位置でエントリー、イグジットをするので問題無く勝てると即答出来るのではあれば問題ありません。
勝てる場合もあるし、負ける場合もある。そして同じような損益にならないようであれば問題です。このような場合には、デモトレードであるのかリアルトレードであったのかが問題では無く、運の要素が高いトレードしていた可能性が高いと言えます。
要するに再現性の低いトレードをしていると言う事です。
エントリーの根拠が曖昧、イグジットも曖昧となれば安定したトレードをする事が出来ません。
例えばですけれども、
フィルタとしてティック回数が4000以上
エントリーと同時に検証作業から得られたポイントにSLとTPを置く
私の場合は、この作業を繰り返しているだけなので、同じチャートが出現すれば同じような結果になります。
20pipsの損失のトレードであれば同じように損失になりますし、100pipsの利益であれば同じように利益を出すトレードになります。
条件が整うか、それ以外なので心理的要因はどこにも発生していません。メンタルの問題であると勘違いするのは、スキルが不足しているとメンタルの影響を受けてしまいやすくなると考えています。
トレード教材から得た知識の優位性であったり、自分で組み立てたロジックの優位性を確認する事が、デモトレードの役割であり、リアルトレードもその延長線上にあり確認作業の一環であると意識しています。

裁量の余地が大きい
裁量の余地がある場合もメンタルの影響を大きく受けるので、出来るだけ裁量の余地を排除する事がトレードで勝つ為の条件と考えています。
上記のトレードは一例なので、そのまま運用してくださいと言う話ではありません。
必要に応じて条件の見直しは必要です。
色々な切り口はあると思いますが、
ティック回数のパラメータの調整、フィルタ条件を見直し
エントリーとイグジット幅の見直し
などでしょうか。。。
大事な事は全てのトレードで勝とうとしない事です。損切りまで含めて考えるとトレードは分かり易くなります。
しかしながら、リアルトレードをしたい欲求に勝てない場合は以下ケースを読んでからにした方が良いと思います。本で読んだたとえ話をアレンジした物です。
『下手な鉄砲も数撃ちゃ当たる』は危険すぎる
ボクサーになりたい友人がいました。それを回りの友人に宣言しています。
友人たちは、ミット打ちやシャドーボクシング、縄跳びをしたりランニング減量もあるだろうし大変だろうなぁなんて話をしています。
試合になったら応援に行くよ~などと言っていたらいきなり試合をするとの事です。
危ないんじゃない?との忠告には耳を貸してくれそうにありません。
試合も練習の一環だから大丈夫。相手も同じ人間なんだからなんとかなる。。。と
結果は。。。サンドバック状態でした。単純に勝敗が付くだけのスポーツであれば笑い話で済みますが、格闘技は一歩間違えば取り返しのつかないダメージになりかねません。
友人たちは、『次はしっかり練習して試合しようね。。。』などと優しい言葉を掛けます。
いや~また試合をするよ。試合も練習の1つ。実戦でしか経験する事は出来ない事は沢山ある。たまたまパンチが当たらなかっただけで、一発当たればなんとかなると。。。
『下手な鉄砲も数撃ちゃ当たる』が座右の銘の彼らしい言葉です。
ラッキーパンチが当たる可能性はゼロではありません。運良く(運悪く?)当たってしまえば次も同じように練習しないで試合に出てしまうでしょう。相手が強くなった状態では更に恐ろしい状況を想像してしまいます。
彼は練習する事なく勝ち続けられるでしょうか?










