この記事で学べる事
『卵は1つの籠に盛るな』の意味を正しく理解していますか?
卵を1つの籠に盛るとその籠を落としたときに全部割れてしまうかもしれないから分散しましょう・・・『複数の金融商品に分散すれば良い』と理解しがちですが、このような理解だと間違った結論に誘導されてしまいます。
この部分が重要で、自分で運用してもいない商品をセールスするだけのために使われているだと理解すれば良いでしょう。
『投資のプロ』が客に薦めている商品で自分の資産を運用しないのが常識です。
この理論を全面に打ち出すのは、金融機関やフィナンシャルプランナーなど『投資のプロ』的な位置づけの人が金融商品を提案する際に使われるセールストークです。
『お金に働いてもらうには投資信託です』みたいなくだりで使われます。
分散投資の考え方はノーベル経済学賞を受賞した現代ポートフォリオ理論の序章です。
金融商品を売りたい人にとっては最終的には・・・非常に困る結論を導き出しているので、結論に気付かれないように分かり易い分部だけを引用しながら、理論のすり替えがされています。
分散投資の考え方は、運用するための理論ではありませんが・・・
このような運用モデルが提示され、分配型のアクティブ運用を推奨されます。アクティブ運用は運用費用が高くなるので必然です。
金融機関の報酬は手数料、信託報酬で決定されるので、このように誘導されていきます。
基本的には、これがベースになり、『後は・・・自己責任で』で終わりのはずです。
このような話が、ノーベル経済学賞につながるはずもありません。分散投資の重要性を強調しながら、ポートフォリオ理論の結論を最大の努力をして隠すはずです。
現代ポートフォリオ理論は難しいですが、結論は非常に簡単です。

『投資のプロ』は客に薦めている商品で自分の資産は運用しないのはこれが理由です。
現代ポートフォリオ理論とは?分散効果の正しい理論とは?
資産運用はお金を稼ぐ事が目的なので、それを実現する為にはどうしたら良いでしょう・・・
この答えは非常に簡単で、儲かる商品に全額、全力で集中投資をすることです。資金効率をあげて短期間でカリスマ的トレードの実践です。
一定確率で、このようなギャンブルトレードをして、『時の人』となりる場合もありますが、多くは例外なく、退場していきます。
増やす事ばかりを優先して、逆行した場合のシュミレーションを全くしていないのが原因です。
ポートフォリオを組まない資産運用は有りえない話で、何かしらのリスクヘッジするのが最低限のセオリーです。
リスク商品に資産を投入していくので、何かしらのリスクを軽減させる必要があります。
リスクとリターンのバランスを考慮して運用をしていく必要があります。
その1つの方法が分散投資になります。
現金預金・株式・債券・不動産・投資信託・生命保険・外貨をどのような割合で保有するか分散させるかを示した物がポートフォリオです。
『値動きの幅が大きい金融商品、小さい金融商品を組み合わせる』『異なった動きをする金融商品を両方購入する』・・・など
上下の変動幅を調整する事によってリスクの割合を調整する事を目的とします。
一気に一方方向に進んだ時に、致命傷を負わないようにします。
ポートフォリオを組む目的は・・・リスクを軽減しながらリターンを最大化する事です。
平たく言ってしまえば、それぞれの金融商品の加重平均になるのでリスクが低減されると言う理論です。
分散効果だけを強調するために細かい計算を省略して理論を進めていきます。
全く同じ行為をしているように感じるので全く違和感がありませんが、非常に大切な概念が隠されています。
1回の掛け金が10万円、リターンが100万円のコイントスのゲームがあったとします。表か裏を当てるゲームです。実際にはありえないリターンなので仮想のゲームです。
1回の掛け金を5万円にして2回勝負、リターンを50万円にしたらどうなるでしょう。掛け金もリターンも1/2にします。
2連続で当たる確率と2連続で外れる確率は25%になり、1回だけ当たる確率は50%なります。
期待値は全く変化がありませんが、リスクを低減する事が出来ます。
1回の掛け金を2万円にして、勝負を5回にして、リターンを20万円にした場合はどうなるでしょう。掛け金もリターンも1/5にします。
この結果もリターンの期待値は変わらずに、更にリスクを低減する事につながります。
このように1回の掛け金を分割する事で、期待値は維持したままで、リスクを低減する方法が、現代ポートフォリオ理論の分散効果です。
複数に分散して、ポートフォリオを組む事によってリスクを低減していくのが『卵は1つの籠に盛るな』の答えです。
分散投資のメリットは相関関係を考えて初めて効果がある
分散をする事でリスクを低減させる事は分かったと思います。
分散している投資家は多いと思います。しかし、小規模な暴落でも退場してしまうような投資家が多いのは何故でしょう。
『分散する』・・・この部分だけをしているので、リスク低減効果を発揮する事が出来ていないからです。分散させているだけでは意味がありません。
理由は簡単で、分散効果を発揮する為には絶対条件があるからです。
それぞれの資産が互いに影響力を及ぼす影響が低い分散にしなければならない・・・これが絶対条件です。
先程の仮想ゲームは、確率が1/2に収束するゲームですが、それぞれの結果が次の結果に全く影響を与えない独立事象です。
ランダムウォークをしている事を意味します。
結果として、分散効果を発揮するための必要条件を満たしているので、期待値は一定でありながら、リスクを低減する効果がある事を意味します。
相関係数が高く同じ方向に動いてしまうのであれば、リスクヘッジになりません。
よくあるパターンが日本国内の金融商品だけでは、収益を見込めないので、米国市場を視野に入れたポートフォリオを組む戦略です。
米国経済が下降トレンドに転換すれば、日本経済も同調する可能性が高いですし、通貨を絡めたポートフォリオを組んでいる場合も相関係数は高くなる可能性が高いと思います。
そのような場合には全くリスクヘッジにならず、ポートフォリオを組む意味はありません。
ポートフォリオはリスクヘッジをするために必須条件なので、運用戦略を考える方法としては全く意味がありません。
世界経済は上昇局面にあるので、当面はうまくいっていますが、下落局面に対した時には無力です。
上昇トレンドと下降トレンドは循環しているので、いつかは必ずトレンド転換します。あらかじめどのような戦略とるのかは決めておく必要があります。
トレンド転換した時に、どのような結果になるのか・・・
リスクヘッジが出来ていない状態では、トレンド転換すれば退場の可能性大です。
一方が下落した時に、もう一方が上昇するような逆相関に組み合わせにする事がリスクヘッジであり、意味のあるポートフォリオの作成です。
一般的に、逆相関と言われているのが、株価と債券の関係です。
長期投資をした場合でも利益にならない部分を切り取って説明します。債券の優位性を説明するのに使われます。
バブルが崩壊した1990年頃から2010年頃の株価と債券価格の推移です。
1000万円を元本としてそれぞれを運用した場合の概算の計算になります。
●10年国債、20年国債
1990年 1000万円 金利8%
2000年 1800万円 80万円×10回
2010年 2600万円 80万円×20回
バブル時代に、何も考えずに長期投資を始めているのであれば、元本が1/4になってしまいます。堅実に国債で運用していたのであれば、2.6倍になっていた事を示しています。
運用期間が長期であろうと短期であろうと関係の無い話で、リスクがあれば、リスクヘッジをするのが資産運用の大原則です。そこで重要になるのがポートフォリオです。
『失われた20年』などと評されますが、上昇トレンドと下降トレンドは循環しているので、必ずリスクヘッジが必要な時期は来ます。
長期投資を念頭に資産運用をしている場合には、相対的に大きな資産を投入してしまいがちです。逆行した場合のシュミレーションをしていないので、気付いたときには、手の付けられない場合が多いと思います。
従って正しい知識を持ってポートフォリオを組む必要があるのですが、多くの場合は『分散』のみにフォーカスしてしまうので、退場してしまいます。
現代ポートフォリオ理論は非常に重要な概念で、この理論を正しく学んで行けば、金融機関で働いているよりも知識としては深くなるでしょう。
『分散』と『相関係数』の概念がわかれば、リスクヘッジをしながらの資産運用が可能になります。リスクヘッジをする事が投資する時の大原則である事を理解した事を意味します。
現代ポートフォリオ理論の結論・・・インデックス投資が最善
投資のプロは積極的に、アクティブ運用を推奨してくれますが、投資家の立場を無視した提案である事は評論家の間では有名な話なので、ここでおさらいをします。
3人の投資家が完全に効率的で合理的な投資行動をすると、3つのリスク商品の時価総額の1/3づつを分配する事になります。
それぞれの資産の加重平均にする事がリスク回避の最善のポートフォリオになります。
資産運用はこの延長線上にあり、市場が完全に効率的であれば、リスク回避に合理的に行動すると前提条件を満たすのであれば、市場全体に投資する以外の選択肢が無い事を意味します。
結果として、『アクティブ運用はパッシブ運用に勝てない』となります。そうで無ければ、合理的な投資でなくなります。
世界市場の時価総額の比率通りに投資する以外の方法はありません。
『平均すると』と言う前提条件が付く限り、完全な市場効率化仮説が成立しないので、『永遠にアクティブ運用は無くならない』理由です。
完全な市場効率化仮説が成立してしまうと、ミスプライスが無いので、誰も優位性を発見することが出来なくなります。
そうすれば、必然的にだれも予測しなくなるので、ミスプライスが発生するようになります。結果として市場効率化仮説が崩れるようになります。
それが頻繁に起こるようになると・・・確実にアクティブ運用が有利になります。有利になる事が分かれば、また予測を始めるので、同じ事が繰り返されるようになります。
これが無限ループを作るので、『永遠にアクティブ運用は無くならない』結果になります。
アクティブ運用は、その比率を崩す行為なので、最善から外れるので、インデックス運用を下回ってしまう結果になります。
アクティブ運用の9割はマイナス運用になっている運用結果になっており、現代ポートフォリオ理論を裏付けています。
現実的には、完全な市場効率化仮説を成立させる事は出来きませんが、インデックスを一部上回るアクティブ運用があったとしても、平均的にはインデックスを上回れない・・・これが現代ポートフォリオ理論の結論です。










