売買ルールを持てば勝てる


売買ルールを持てば勝てる

FX関連の書籍やWEBサイトを見ると色々な勝ちパターンを目にする事があると思います。

トレンドを意識したブレイクアウトだの、オシレーター系のテクニカルを利用したカウンタートレードなど盛りだくさんです。どのロジックも勝てそうなものばかりですので、これで明日から常勝トレーダとばかりにチャートを眺めるのですが、勝てる人は少ないと思います。

1つの売買ルールでは勝てないから、2つ3つの売買ルールを組み合わせて良い所取りをしてみても、やはり同様に勝てません。順張り派もいますし、逆張り派もいます。売買ルールと言うのは、各個人の得意な形で勝負していて、色々な前提があって出来上がっています。エントリーしてからイグジットするまでの長さも人それぞれです。これらの理由から売買ルールの良い所取り戦略が通用しない結果になってしまいます。

また、分かりやすいチャートを引用してくるので実践とのギャップが生じます。全く同じ値動きになる事は少ないですから

 「これは似ているけれども違う」
 「このチャートは基本になるベースは同じだな」

と実際のチャートの動きを補正して考える必要があります。同じように見えても出来高、時間帯、材料の出やすい時期によっても違う状況になると考えた方が良いです。方向が分からないようなチャートを使っては説明が出来ないので、分かりやすいチャートの引用が基本ですから、余計に分からなくなってしまうのだと思います。経験の中から自分の中で判断の基準を増やしていく必要があります。

相場の状況を理解するためには、相場での経験とか、そこで実戦をした時によって得られた知識などが必要です。知識だけでは勝てないと実感する事が出来る事でしょう。「知識」と「経験」の2つの掛け算が出来る必要がありますから安定して勝てるトレーダーになる為にはいくつもの壁がある事が実感出来るでしょう。

 上昇なのか下降トレンドなのか。相場の転換なのか。
 もう加熱気味でこれから崩れそうなのか
 それとも今底で反発して行くのか

どういうふうな相場の見方をトレーダーがしているのかを考えていく必要があります。

一般的には、実際にポジションを取って経験して行く必要があると思われていますが、経験を積む為だけにポジションを取っていると勝ち組になる前に運用資金を減らしてしまう可能性が高いと考えています。

まずはバーチャルトレードを経験して、教科書通りにならない事が多い事を実感する事から始めます。色々なチャートパターンの知識を蓄積しながら、実践に備えます。

始めは単純作業でつまらないものですから、ここで挫折してしまう人も多いかと思います。挫折する方がまだましで、実践が必要だとばかりに知識すらない状態でデビューしてしまう人も多いと思います。実際多いでしょう。

俗に言うポジポジ病になっていると思います。知識も経験もあるトレーダーと互角の勝負が出来ると考えているのでしょうか?自分が利益を出す為には相手が損失を出さないとトレードが成立しないと言う基本的な考えが欠落してしまうのでしょう。

バーチャルトレードをする際にはエントリーには一貫性のあるルールでエントリーします。エントリーばかりに意識が行きがちですが、大切なのはイクジットの方です。利食いになるのか損切りになるのかは分かりませんが、きっちり設定しましょう。

バーチャルトレードでは利益が出せない間は実践でも利益は出せません。バーチャルで利益を出せるようになった人ですら実践になると悲惨な状態になってしまうでしょう。ポジションを持つと同じチャートに見えなくなってしまう事は容易に想像できます。

バーチャルトレードを繰り返していると不思議とチャートパターンが見えてきます。そのうち見えてくると知っていましたが、本当に見えてくるから不思議です。自分の場合は、まず売りチャートが見えるようになりました。売り専門トレーダーがいる事は知っていましたが、この感覚なのか?と不思議に感じた事があります。

買いのチャートパターンも裏返しただけだと思いますが、同じチャートに見えないから不思議です。

先に実践デビューしてしまい、資金を減らして、精神的にも神経をすり減らして、ポジョンを取る事が怖くなりバーチャルトレードに戻った後に気付く事も多いと聞いた事があります。

「チャートが見えてくる事が分かっていたなら。。。」と聞いたときには、そのうち見えてくるって言うのは自分だけでは無いのだなぁと思った事を思い出しました。