売買ルールを作成するに当たって最も重要な事


バックテストをする時に注意する事とは

売買ルールを作成するに当たって重要視する事柄は何ですか?すぐに答えられない場合は注意が必要です。

分かり易くする為に逆に考えてみたいと思います。重要視してはいけない項目が1つあるのですが分かりますか?
考えてみてください。

勝率・・・
年利・・・
最大ドローダウン・・・
プロフィットファクター・・・
ペイオフレシオ・・・

全て重要視する必要のある項目であるだけに迷ってしまいますよね。考えて欲しい場面ですが、話を進めたいので答えを言ってしまいます。
答えは・・・この中のどれでもありません。

答えは『バックテスト結果の数値の良い結果を追求する事』となります。検証ソフトを使うとパラメータの組み合わせで次々とバックテストの良い売買ルールを見つける事が出来てしまいます。

検証ソフトは一般に知られたテクニカル指標を網羅しているので、深い知識が無くても簡単に見つけられます。直近のデータを使用したバックテストはもちろんの事、ヒストリカルデータを準備出来れば、自分の経験した事の無い昔のトレードも含めて検証する事が容易です。10年程度のテストですら数十分で完了してしまいます。

誤解の無いように言っておくと、バックテストが不要だと言っているのではありません。バックテストの結果が優秀であるのはもちろんの事、更にプラスアルファの条件が必要だと言う意味です。

良い結果のバックテスト結果が出せる売買ルールで運用する必要がある事は確かなのですが、それにも関わらず良い運用結果にならないのかをもう少し深く掘り下げてみます。

バックテストは過去のデータに対しての優位性を確認しただけ

バックテストをする理由はトレードで利益を出す為なのですが、あくまでも過去のデータに対しての優位性を確認しただけなので、将来の優位性に対しては未知数です。意味の無いテクニカル指標を詰め込んで、無理やり結果を良くしても意味の無いテストになってしまいます。

テクニカル指標に対して正しい使い方をしているのかを考えながら、検証をする必要があります。経験則になりますが、複雑すぎるテクニカル指標の組み合わせの場合は、過去のデータに対しては優位性があったけれども将来のデータに対しては優位性が薄れている場合が多いと感じています。俗にいうカーブフィッティングです。

初期のころ失敗したのは、バックテスト結果の数字を最重視したからに他なりません。これに気が付くまでに数年を必要としましたし、マーケットに資金を溶かした苦い経験もあります。試行錯誤の連続で途方に暮れた事もあります。

バックテスト結果が良いだけの売買ルールなどいくらでも作れますが、意味のある売買ルールを作るとなると簡単ではありません。

しかしながら、本質的にわかってしまえば、あとは応用力で何とかなります。

バックテストはカーブフィッティングに注意
バックテストは必ず実行しなければなりませんが、意味の無いテクニカル指標を使ったり、必要以上に指標を組み込んでバックテスト結果の数値の良い結果を追求する事をしてはいけません。

システムトレードで利益を上げるためには、過去の検証結果が良いロジックでなければなりません。過去の検証結果が良いからと言って将来も確実に利益を出す保障はありませんが、検証結果が散々である場合は今後も利益を出さない可能性が高いと言えます。結果として、優位性の有るロジック、無いロジックはあらかじめ知っておく必要がある為、勝ち組トレーダーは必ずバックテストを実践しています。バックテストをしない勝ち組トレーダーはいません。

順張りと逆張りは期待値がプラスであればどちらでも良いのですが、ロジックを組み立てる際に気付けなければいけない事があります。基本的な性質をよく理解してテクニカル指標を利用していきます。

テクニカル指標の性質を理解してカーブフィッティングに注意

単純に検証成績が良くなるからと言って意味の無いテクニカル指標を条件に組み入れてはいけません。テクニカル指標の基本的な性質をよく理解しておかなければならないと言い換える事も出来ます。

 逆張り・・・下がったときに買う、上がったときに売る(指値でポジションを取る)
 順張り・・・上がったときに買う、下がったときに売る(逆指値でポジションを取る)

となる訳ですが、

逆張りとはどういった特徴をもっているのか?順張りとはどういった特徴をもっているのか?を理解した上で仕様するテクニカル指標を選択して、ロジックを組み立てる必要があります。条件設定についても同様です。

私の知る限りでは1つテクニカル指標で機能する場合は無いと思っていますが、やはり多すぎるのはカーブフィッティングの可能性が高い。単独で機能するのは、移動平均線ぐらいだと思います。突拍子のあるアイデアやテクニカル指標の組み合わせは機能しない場合が多いです。

特定の期間だけしか優位性が無い場合もありますし、スリップページや出来高などが現実にはありえない場合でもポジションを取っている場合もあるので、注意が必要です。